マンションのWi-Fiが遅い4つの原因と8つの改善法を分かりやすく解説!

マンションでWi-Fiを使って動画を視聴しているときやアプリをダウンロードしているときに、読み込みが止まってしまったり、Webサイトがサクサク表示されなかったりという経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。そんなときは、Wi-Fiのデータ通信に問題があるかもしれません。
通信速度が遅いことは、仕事でもプライベートでもストレスのもと。ここではWi-Fiを中心に、マンションでインターネットを利用していて遅くなる4つの原因と、8つの解決策を紹介します。

インターネットとWi-Fiの基礎知識

そもそも、インターネットとは、世界中の情報機器をつなげるネットワークのこと。そしてWi-Fiとは、無線通信する端末が、お互いに接続可能になる方式のことで、無線でインターネットに接続するときによく利用される規格です。
まずはインターネットの仕組みや通信方法について、基礎的な知識を持っておきましょう。それによってWi-Fiが遅いときの対処方法が理解しやすくなります。

インターネット回線

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世界中につながるインターネット回線ですが、建物にケーブルを引き込んで接続する「固定回線」と、スマートフォンやモバイルWi-Fiなどに無線で接続する「モバイル回線」の2種類があります。どちらも通信事業者の基地局を経由してインターネットに接続するという点では同じですが、通信方式が違うため安定性や導入方法などが異なるので、用途に合わせて使い分けるとよいでしょう。

現在、マンションの回線で主流となっているのは、固定回線の「光回線」です。光ファイバーケーブルを利用した回線で、通信速度が速いのが特長。さらに外からのノイズの影響を受けにくく、通信速度が安定するためストレスなくインターネットを利用することができます。ただし、光ファイバー(光回線)完備のマンションでない場合、回線を引き込む工事が必要です。

Wi-Fiの役割

Wi-Fiと似た言葉で、「LAN」(Local Area Network)という言葉を聞いたことがある方も多いはず。LANとはパソコンやスマートフォンなどのネットワーク端末を接続し、データのやりとりを行えるようにした通信網のこと。Wi-Fiは電波を使ってLANに接続する技術で、ケーブルが届かない場所でもインターネットを利用することができます。
スマートフォンでモバイル回線を利用するのと似ているようですが、Wi-Fiはインターネット回線につながった無線ルーターからの電波を端末に飛ばすため、固定回線やモバイルWi-Fiの契約が必要です。

プロバイダ

インターネットを利用するためには、回線事業者とは別にプロバイダとの契約が必要になります。回線事業者がデータ通信の回線設備を提供するのに対して、プロバイダはインターネットに接続するサービスを提供する事業者です。一番の役割は「IPアドレス」の発行。これは個々の端末に割り振られたインターネット上の住所のようなもので、インターネットでデータをやりとりするときに送受信先を識別して特定するために使われます。
回線事業者とプロバイダの両方と契約するのは面倒に感じるかもしれませんが、セットで契約できるサービスもあるので、内容をよく見て検討しましょう。

接続機器

インターネットを利用するためには、部屋に引き込まれた回線の信号を端末で使う信号に変換する接続機器が必要です。光信号を使う光回線では回線終端装置(ONU)、ADSL回線などのアナログ信号であればモデムと呼ばれる装置で相互に信号の変換を行うことで、通信が可能になります。

また、インターネット回線はそのままでは1つの回線で1つの端末しか接続することができません。それを複数の端末で利用できるようにするのが「ルーター」です。通常、ルーターというとケーブルで複数の端末と接続するものですが、近年ではWi-Fiを使って無線で接続する機能のある「無線ルーター」(Wi-Fiルーター)が一般的になっています。導入するときには、どんな機能が付いているものか確認しておきましょう。

マンションでインターネットが遅くなる4つの原因

マンションでインターネットを利用していて、読み込みに時間がかかったり、接続が中断したりすることがあります。インターネットの接続には、回線、プロバイダ、接続機器などが関わっているため、トラブルの原因もさまざま。ここではインターネットの通信が不安定になる原因を4つに分けて紹介しましょう。

最大速度が遅いメニューを契約している

インターネット回線にはさまざまなメニューがあり、最大速度にも違いがあります。そもそも最大速度が遅いメニューで契約しているとそれ以上の速度は出ないため、必要な速度が出ていない可能性があるのです。まずは契約しているメニューの最大速度がどれくらいなのか、確認してみましょう。

実際に必要な速度としては、例えば高画質の4K動画なら20Mbps(メガビーピーエス:Mega bit per second)以上の速度で快適に見ることができます。ただし、複数の端末を同時に使いたいときは通信量が増えるということと、メニューに記載されている最大速度はあくまでも理論上の最速値であって、実際にその速度が出るわけではないことに注意してください。
それでも一般的に最大速度が速いメニューほど、実際の通信速度も速い傾向があるため、1Gbps以上のメニューであれば快適に利用できるといえるでしょう。

マンション全体で1本の回線を共有している

夜間や休日など、利用者が多い時間帯にだけ通信速度が遅くなるようであれば、回線が混雑している可能性があります。マンションで利用するインターネット回線は、1本の回線を共有スペースにある分岐装置に接続し、そこから各住戸まで接続する方法が一般的。そのため、マンションで大勢が同時にインターネット接続を行うと、1本の回線に大きな負荷がかかり、処理しきれずに回線速度が遅くなるのです。

インターネット機器に問題がある

インターネットを利用していて急に遅くなり、速度が改善しないという場合には、端末や周辺機器に問題があるかもしれません。いくつかの端末を使っていて、特定の端末のみ速度が遅いのであれば、その端末に不具合が起こっている可能性が高いでしょう。

どの端末でも遅いようなら、回線終端装置や無線ルーターの不具合が考えられます。通信機器は高い負荷がかかると高温になり過ぎて、通信速度が遅くなることがあるのです。また、複数の端末を接続することで電波干渉が起こっている可能性も考えられます。

もし何年も同じ無線ルーターを使い続けているのであれば、古いWi-Fi規格にしか対応していないことが原因かもしれません。Wi-Fiは規格が新しくなると通信速度が速くなるため、なるべく最新の規格に対応した機器を使うのがおすすめです。

設備が古い・部屋まで高速回線が届いていない

設備が新しいマンションであれば、一般的には各住戸まで光ファイバーケーブルが通っています。しかし、築年数の古いマンションでは、配電盤室までしか光ファイバーケーブルが引かれておらず、各部屋には一般電話回線で接続されているケースも。これは「VDSL方式」といって、最大速度が100Mbps程度のため、光回線に比べて速度が遅くなってしまう原因のひとつです。

また、Wi-Fiを利用している場合、部屋の構造上、電波がうまく届かないケースが考えられます。鉄筋コンクリートの壁や床は電波を通しにくく、金属製の家具や鏡などは電波を反射しやすい性質があるため、設置場所によって通信強度が変わることがあるのです。また、電波は水に吸収されやすい性質もあるため、水槽や花瓶が近くにあるときや、雨の日につながりづらくなるということも覚えておきましょう。

インターネットが遅い場合の8つの対処法

マンションでWi-Fiを使っていて通信速度が遅いと感じたとき、トラブルの原因が分かれば簡単に改善できることもあります。ここでは、自分でできる対処法を8つのパターンで紹介。速度が遅いと感じたときに、ぜひ試してみてください。

パソコンやスマートフォンを再起動してみる

パソコンやスマートフォンの一時的な不調であれば、端末を再起動することは有効な対処方法のひとつです。端末の動作不良ははっきりとした原因が分からないことが多いのですが、長時間連続で使用している間に動き続けているプログラムの一部が影響していることがあります。そのため、再起動することでメモリの状態などがリセットされて、動作が改善される可能性があるのです。

またスマートフォンの場合、複数のアプリを同時に起動しているとメモリ不足になって不調になることも。その場合、使用していないアプリを終了してメモリに余裕ができると改善されます。

無線ルーターや回線終端装置(モデム)を再起動してみる

無線ルーターや回線終端装置(モデム)は、パソコンやスマートフォンと同じようにプログラムで動作する精密機械。そのためプログラムの誤作動で一時的な不調を起こすことがあり、その場合もシステムの起動をやり直すことで解消されるケースが多くあります。
またこれらの機器は多くの場合、電源を落とすことなく年中稼働しているため、高温になり過ぎて不調になることも。しばらく電源を落として再起動することで、放熱されて改善することがあります。
再起動は不調を感じたとき簡単にできるので、最初に試してみてください。

LANケーブルを差し替える

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端末や接続機器の再起動をしても改善されないようなら、試しておくべきなのがLANケーブルの差し替え。掃除などで動かしたときにケーブルが緩んでいることはよくあるので、しっかり奥まで差さっているか確認してみてください。
また、長く使っているものであれば、経年劣化で傷んでいることも。ほかにも部屋の模様替えなどで家具を動かしたときに踏んでしまったり、ペットが噛んだりしてLANケーブルが断線している可能性もあります。心当たりがあるようなら、新しいものに取り替えてみましょう。

インターネット利用の時間帯を変えてみる

特定の時間にインターネット回線が遅くなるのであれば、多くの方が同時に利用していて混雑しているのかもしれません。普段利用していない時間帯に通信状況が変わるか試して、改善するようであれば混雑が原因である可能性があります。可能であれば、時間帯を変えてインターネットを利用するようにしましょう。
また、通信状況が著しく悪化しているときや、全くつながらないときは回線事業者で一時的な通信障害が起こっていることもあり得ます。通信障害の状況は公式サイトやSNSで確認できるので、利用している回線がつながらない場合は、モバイル回線に接続できるスマートフォンなどでチェックしてみてください。

機器を買い替える

Wi-Fi接続しているすべての端末で通信が遅いのであれば、無線ルーターの不調が考えられます。長い期間使っているのであれば、機器自体が故障していることや、スペックそのものが低いことが原因かもしれません。また特定の端末だけで通信が遅いというときは、端末の故障、スペック不足が考えられます。その場合は機器や端末を買い替えることを検討してみてください。

モバイルWi-Fiを契約する

もし、マンションに開通している回線自体の通信速度が遅く、新たに高速な回線を引くことができないのであれば、モバイル回線を利用したサービスを契約する方法があります。
自宅のコンセントにつないで使う「ホームルーター」と、家の中でも外でも使用できる「モバイルWi-Fi」があり、いずれも工事は不要で機器が届けばすぐに利用可能。使用環境にもよりますが、動画視聴やSNSくらいであれば十分実用に耐える速度が出ます。マンションで光回線が利用できないなどの理由で、現状よりモバイル回線を利用したほうが速いようであれば、検討の余地があるでしょう。

インターネット回線・プロバイダを乗り換える

ここまで紹介した対策でも通信不調が解消されないのであれば、回線自体に問題があるかもしれません。モバイルWi-Fiでは通信速度や電波強度に不安が残ることもあるため、光回線が利用できるマンションであれば、回線自体の乗り換えも考えてみましょう。
光回線にはいくつか種類がありますが、まずはお住いのマンションが導入したい光回線の提供エリアにあるかどうか、公式サイトなどで確認してみてください。また工事が必要な場合には、大家さんや管理会社の許可が必要なので、事前に確認しておきましょう。

引越し

回線工事の許可が下りずに通信速度の改善ができないのであれば、最後の手段となるのが引越しです。近いうちに契約更新があるときなどには、思い切って検討してみてはいかがでしょうか。
新しいマンションを探すときには、各部屋まで光回線が引き込まれているか、光回線の工事が可能であることを確認してください。また、Wi-Fi導入済みのマンションであれば、内見のときなどに通信速度を測らせてもらうとよいでしょう。

マンションで快適にインターネットを利用するなら「コミュファ光」がおすすめ!

高速の光回線を提供している「コミュファ光」なら、家族で使うときや一人暮らしで使うときなど、利用状況に合わせてさまざまなメニューが選択可能。プロバイダとセットで契約すれば手間も少なくなります。これまでのプロバイダを変えたくないときは、引き続き利用できるメニューもあるのでご安心ください。セキュリティ対策ソフトも標準提供されるので、安心・安全にご利用いただけます。

契約中のプロバイダをそのままご利用いただけるお手軽メニュー

使い慣れたプロバイダを継続して利用したい方には、プロバイダ選択型のマンション・セレクトがおすすめ。一人暮らしなら「マンションF・セレクト1G」メニューで、動画もサクサク楽しむことができます。ご家族で使うなら大容量の「マンションF・セレクト10G」メニューで、複数の端末で同時にインターネットに接続しても快適にご利用可能です。
選択型のメニューにはプロバイダ利用料は含まれていませんが、その分メニューの月額料金自体はおトクな料金設定になっています。

※セレクトメニューには別途プロバイダ利用料が必要となります。
※本サービスはベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実際の使用における一定の通信速度を保証するものではありません。また、お客さまのご利用機器、設定状況、LAN環境などにより、通信速度は異なります。

お支払いもまとめて便利に!新しいプロバイダもセットで契約するメニュー

コミュファ光では、回線とプロバイダをセットでご契約することも可能です。回線とプロバイダが一体型のメニューなら手間がかからず、お支払いがまとめられるのもメリットだといえます。一人暮らしで動画も快適に楽しめる「マンションF1G」メニューと、ご家族で複数の端末を同時に接続しても快適な大容量の「マンションF10G」メニューなど、ご利用状況に合わせたメニューをご用意。コミュファ光ならインターネットを快適にご利用いただけます。

まとめ

戸建と比べて制約が多いマンションでは、Wi-Fiが遅くなったときに自身で対処できることも限られてくるはずです。ここでは、手軽にできるものから根本的な改善方法まで、マンションでの対処法についても解説してきましたが、用途やメリット・デメリットを把握して、現状に合った方法で改善してみてください。

もし回線を変更できるのであれば、高速回線に定評があり自分に合ったメニューを選ぶことができる「コミュファ光」がおすすめです。プロバイダも選択型と一体型のメニューから選べるので、現在のプロバイダを継続して使いたい方も一度検討してみてください。

※「Wi-Fi」はWi-Fi Allianceの登録商標です。
※Wi-Fi通信を行うには、Wi-Fi対応の機器が必要です。

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マンションのWi-Fiが遅い4つの原因と8つの改善法を分かりやすく解説!

2024年2月2日