マンションでネット回線を利用する方法とは？光回線が導入されていないときの対処方法も紹介

音楽や動画配信のサブスクリプションサービスの人気が高まり、仕事でのリモートワークも一般的になってきた現在、マンションでインターネットを利用するためにどのような方法があるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。
固定のネット回線で最も通信速度が速く、主流となっているのは光回線ですが、利用エリアや建物の構造などの問題で導入できないこともあるので注意が必要です。ここではマンションで光回線を導入する方法や、できない場合の対処方法について解説していきましょう。

まずは、マンションでネット回線を利用する方法を3つに分けて紹介します。マンションの対応状況によって必要な工事などが変わってくるため、どのようなネット回線が導入されているのかを確認してみてください。

マンションでネット回線を利用したいときは、まず光回線を検討するのがおすすめです。光回線の通信はほかの回線と比べて速度が速く、電波干渉などの影響を受けにくいため安定しているのが特長。家族みんなで快適に使うためには最適なネット回線といえます。

ただし、光回線が未導入のマンションの場合、光ファイバーを引き込む工事が必要なため、マンションによっては導入できないことも。すでに入居しているのであれば、工事が可能かどうか大家さんや管理会社に問い合わせるか、契約書類などを確認してみてください。引越しのために物件を探している方は、入居前に確認しておくとよいでしょう。

光回線が導入されているマンションでは「光ファイバー（光回線）対応」と表記されていますが、「インターネット対応」と表記されている場合、ケーブルテレビ回線が導入されているケースもあります。この場合は、ケーブルテレビ回線を契約が必要です。

ケーブルテレビ回線は、光回線が導入できないエリアでも利用可能なことがあり、対応地域のカバー範囲が広いのが特長。また、2018年からケーブルテレビ回線は光ファイバーのみのFTTH方式へ段階的に移行しています。ただし、従来の光ファイバーとテレビ放送用の同軸ケーブルを組み合わせている回線の場合、光ファイバーだけのケーブルテレビ回線と比べて通信速度が遅くなるので、高速通信を利用したい方はどちらの方式か確認しておくと安心です。

「光ファイバー（光回線）対応」のマンションであれば、そのまま光回線を利用することができます。ただし、回線がどこまで引かれているかによって必要な手続きが変わるため、あらかじめ確認しておきましょう。

すでに部屋まで回線が通っていれば、回線事業者を自宅に招く派遣工事は不要です。あとは光回線サービスとプロバイダを契約して、送られてくる回線終端装置（ONU）をつなげば光回線を利用できます。

光回線が部屋まで導入されているかどうかは、大家さんや管理会社に問い合わせるのが手っ取り早いですが、物件の内見の際、壁に光コンセントが設置されているかどうかチェックするのも確認方法のひとつ。光コンセントが設置されていれば、基本的には部屋まで光回線が導入されているということです。ただし、以前の居住者が配線を撤去していたり、ケーブルが断線していたりすることもあるので注意しましょう。
また光回線にはいくつか種類があるため、導入されている回線以外のサービスを利用したいのであれば、別途工事が必要になります。

光回線をマンションで利用する場合、建物近くの電柱からマンションの共用部分にあるスプリッタという分配器に光ファイバーを引き込み、そこから分岐して各部屋まで通す方法が一般的です。このスプリッタまで光回線が導入されていれば、あとは自宅の部屋まで引き込む配線工事のみで、インターネットが利用できるようになります。

マンションの大家さんや管理会社に連絡は必要ですが、共用部まで導入されているなら自室への配線工事を断られることはまずありません。また、分譲マンションであれば、共用部から自室までの工事は許可がいらないと思われるかもしれませんが、のちのちトラブルになることを避けるために、許可をとっておきましょう。
ただし、このケースでも導入されている光回線以外のサービスを利用したいのであれば、電柱からマンションに引き込む工事が必要です。

マンションに光回線が導入されていない場合、自分で回線工事を依頼する必要があります。どのように導入するか対処方法を順番に見ていきましょう。

前項で紹介した通り、光回線導入には、電柱からマンションの共用部まで引き込む回線工事と、各部屋に分配するマンション内の配線工事が必要です。その際、外壁に金具を取り付けたり、壁に穴を開けたりする可能性があるので、そもそも導入できるかどうかを大家さんや管理会社に問い合わせて、許可をもらわなければいけません。分譲マンションであれば、管理組合での承認も必要です。
大家さんや管理会社が室内に穴を開ける工事に否定的な場合が多いと思いますが、エアコンのダクトなどを通して配線できることもあるので、回線事業者に確認して工事の内容を伝えてみてください。

回線工事の許可が出たら、どの光回線サービスが利用できるか確認しましょう。契約できるサービスはエリアや建物のタイプによって異なりますが、管理会社に問い合わせると候補を教えてくれることがあります。また、利用したい回線が決まっているのであれば、回線事業者の公式サイトで提供エリアを調べるのが手っ取り早いでしょう。
また、マンションタイプの契約ができない場合でも、戸建の契約ができる場合があるので、回線事業者に問い合わせてみてください。

大家さんや管理会社の許可が出ない、マンションの構造の問題で回線工事ができないなど、光回線を導入できない場合でも、自宅でネット回線を利用することは可能です。光回線の代わりにインターネットを利用するための方法を紹介しましょう。

光回線が利用できなくても、ホームルーターならコンセントに差し込むだけでWi-Fi電波を飛ばすことができるため、ネット回線に接続することができます。スマートフォンと同じモバイル回線を利用するため、工事の必要がありません。また、利用場所は契約時に登録した場所に限定されますが、引越しのときには簡単な手続きで利用先を変更することができます。

ホームルーターは端末のサイズが大きく、コンセントから直接電源を取るため、基地局からの電波を受信するアンテナが強く安定した通信が可能です。ただし、あくまで電波を使って通信するため、固定回線の光回線と比べると通信速度が遅い傾向があります。

モバイルWi-Fiはホームルーターと同じく、モバイル回線を利用する機器なので工事の必要がありません。ポケットに入る程度のサイズでバッテリーを内蔵しているため、持ち運びが可能で、自宅だけでなく外出先でも使いたい方におすすめです。ただし、基地局からの電波の受信状況によっては通信が不安定になることがあるので、通信速度に安定性を求める方にはあまりおすすめできません。
また、契約によって使用できるデータ容量が変わり、上限を超えると通信速度が遅くなります。用途に合わせて必要な容量のメニューを選びましょう。

テザリングとは、スマートフォンを無線LANやBluetoothで接続し、モバイル回線でインターネットを利用する方法です。契約しているキャリアのプランによっては月額500円程度の利用料金がかかることがありますが、基本的にデータ容量はスマートフォンのプランに含まれるため、利用制限を超えない限り追加料金はかかりません。

注意しておくべき点は、パソコンでの動画視聴などはスマートフォンと比べて多くのデータ容量を消費するということ。利用制限を超えそうなら、通信量無制限のプランなどに切り替えておくとよいでしょう。
また長時間の利用はバッテリーの消耗が激しく、スマートフォンに大きな負荷がかかるため、ときどきしか使わないという方におすすめの方法です。

ネット回線の通信速度に直接影響があるのは、回線のスペックです。回線事業者によって「最大1Gbps」（ギガビーピーエス：Giga bit per second）や「最大10Gbps」など最大通信速度が異なります。この数値は理論上のもので、条件によっては必ずしも最大速度が出るとは限りません。ただし、理論値が大きいほうが実際の通信速度も速い傾向にあるので、まずは回線のスペックを見直すことが重要です。

また、プロバイダもネット回線の安定性に影響します。同じ光回線を利用していても、プロバイダが違うと通信速度が不安定になり、一時的にネット回線が遅いと感じることがあるのです。プロバイダを選ぶときには、料金だけでなく通信速度や安定性も見ておきましょう。
ただし、プロバイダが同じでも利用エリアによって速さが異なることもあるので、通信速度の比較サイトなどを使って評判を調べてみることをおすすめします。

最大通信速度の速いメニューで契約しているのに、通信速度が遅いと感じられるのであれば、ルーターやLANケーブルの性能が低い可能性も。プロバイダの通信速度を確認して、その通信速度以上の性能があるルーターやLANケーブルを使いましょう。

特に、Wi-Fiで利用しているのであれば、ルーターが古いWi-Fi規格にしか対応していないために速度が出ないということが起こります。なるべく最新の規格に対応した機器を使うのがおすすめです。

マンションのネット回線は、マンションに住む複数の家庭が1本の光ファイバーケーブルを共有するため、夜間や休日など多くの住民が利用する時間帯に通信が混雑して遅くなることが考えられます。そんなときに試したいのが、新しい接続方式である「IPv6・IPoE接続」を利用する方法。従来の「IPv4・PPPoE接続」と違って回線終端装置を経由せずにネット回線に接続できるため、混雑の影響を受けません。
プロバイダによって利用できないこともあるので、現在の契約内容を見直し、IPv6接続に変更できないか確認してみましょう。また、IPoE接続が非対応の場合も、独自回線を利用している回線事業者であれば、同様に混雑の影響を受けずに快適にインターネットを利用できます。

マンションで光回線が導入できるのであれば、中部テレコミュニケーション（ctc）の光インターネットサービス「コミュファ光」をご検討ください。コミュファ光は最大10Gbpsの高速通信を提供しており、独自の回線を利用することで時間帯による混雑も回避でき、いつでも安定してインターネットを楽しめます。回線工事が必要な場合でも、担当者がすべての配線作業や、回線終端装置の設置接続確認まで行うので安心です。

※本サービスはベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実際の使用における一定の通信速度を保証するものではありません。また、お客さまのご利用機器、設定状況、LAN環境などにより、通信速度は異なります。

また、10ギガメニューで標準提供しているホームゲートウェイは、最新の通信規格「Wi-Fi 6」に対応。ご家族で同時に接続しても、通信速度が落ちることなくご利用いただけます。
さらに、マンションの構造上、Wi-Fiが届きにくい場所があるときは、Wi-Fi 6対応のコミュファ光の「メッシュWi-Fi」がおすすめ。鉄筋コンクリート造のマンションでWi-Fiの電波が届きにくいお部屋がある場合も、メッシュWi-Fi機器を設置することで、電波が届く範囲を広げて、リモート会議や動画視聴などもサクサク快適にご利用いただけます。
月額880円で2台のメッシュWi-Fi機器が設置可能で、2台でカバーできない場合は1台440円で機器を追加することも可能です。

※「Wi-Fi」はWi-Fi Allianceの登録商標です。
※Wi-Fi通信を行うには、Wi-Fi対応の機器が必要です。
※Wi-Fi 6標準提供（10ギガメニューのみ）による。ご利用にはWi-Fi 6対応の機器が必要です。
※メッシュWi-Fi機器の電波が届く範囲および実効速度は、周囲の電波状況や住宅の構造など利用環境により大きく異なります。
※追加契約可能なメッシュWi-Fi機器台数は、3台までとなります。
※課金開始月を含む6カ月の最低利用期間があります。途中解約される場合においても、契約解除料として月額料金1カ月分(880円)をお支払いいただきます。ただし、別途追加契約いただいたメッシュWi-Fi機器のみを解約の場合、契約解除料は発生しません。

今回は、マンションでネット回線を利用する方法について紹介しました。マンションで利用できるネット回線は、エリアや建物の構造などによって限定されるので、まずはネット回線の対応状況を確認して、自身の用途に合った回線を選びましょう。

愛知県・岐阜県・三重県・静岡県・長野県にお住まいの方は、高速通信に定評のある「コミュファ光」がおすすめ。独自回線で安定したインターネット環境をお届けします。家中どこでもコミュファ光の高速通信を利用したい方は、オプションサービスの「メッシュWi-Fi」をあわせてご検討ください。