固定電話の料金を抑えるには?回線の種類などの基礎知識とともに解説

今や1人1台、スマートフォンを持つ時代。いつでもどこでも電話ができるメリットは大きく、固定電話を使う機会がどんどん減っているのが現状です。それでも、これまで長く使ってきた固定電話を解約するわけにはいかないという方もいるはず。とはいえ、「ほとんど使っていない固定電話料金にお金をかけたくない」「安く抑えたい」と考えている方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、固定電話における回線の種類などの基礎知識とともに、固定電話の料金を抑える方法を解説します。

固定電話で使える回線の種類

スマートフォンが普及した昨今では、自宅に固定電話がないという家庭もずいぶん増えてきました。それでも一般家庭で設置している世帯はまだまだ多く、総務省の調べによると、今なお普及率は60%以上です(2021年時点)。特に事業を営んでいる場合、連絡先の記載欄に携帯電話の番号よりも固定電話の番号を記載したほうが社会的信用を得られやすいという認識があることや、個人の場合でも連絡先に携帯番号を記載することに抵抗があることから、固定電話を手放せないというケースが多く見られます。
そんな固定電話で使える回線には、「アナログ回線」「デジタル回線」「直収回線」「光ファイバー回線(光電話)」の4つの種類があることをご存じでしょうか。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

アナログ回線

アナログ回線とは、アナログ信号を使用して電話の発着信を行う回線のことで、1契約で1回線が利用可能。FAXなどを使わずに固定電話だけを利用する場合は、アナログ回線が適しているといえるでしょう。また、アナログ回線には「プッシュ回線」と「ダイヤル回線」の2種類があり、それぞれ使い方が異なります。

【プッシュ回線】
電話機のボタンを押すたびに信号音が鳴り、それにより電話番号を伝達する回線。0~9の数字には周波数の音が紐付けられており、数字を「音」として伝達し、電話機のボタンを押すたびに受話器から「ピ・ポ・パ…」と音が聞こえます。

【ダイヤル回線】
黒電話などのダイヤル式電話機で使われ、ダイヤルした数字に対応した信号が発せられる回線のこと。ダイヤルの数字は「音」ではなく、回線を瞬断する「回数」を表しているため受話器からは「カチカチカチ…」と音が聞こえます。また、プッシュ回線より発信までに時間がかかり、「*」や「♯」のボタンがありません。

アナログ回線のメリットは、安定した通話や通信障害などに強いところ。その反面、デメリットとしては利用できる回線数が少ない(1契約1回線)ことや、費用が割高になる点があります。

デジタル回線

「ISDN」(Integrated Services Digital Network)という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。ISDNの名で知られるデジタル回線はポピュラーな回線で、デジタル信号により電話の発着信を行う回線です。1契約で電話番号が2つ振り分けられるため、電話を利用しながらFAXやインターネットを利用できるのが特長。音声データを0と1のデジタルデータに変換し電気とともに銅線で送信されるため、簡単には盗聴できないシステムになっており、また音声がデジタル化されているので通話音質もよいという点がメリットです。

しかし、ターミナルアダプタを設置するため初期費用がかかるというデメリットも。光電話が主流となった今、デジタル回線はその役目を終え、2024年1月でサービス終了と発表されました。

直収回線

NTT東日本および西日本以外の通信事業者が提供している固定電話サービスのことを直収回線といいます。回線事業者がNTT交換機から出ている電話線のなかで使用していない予備回線(ドライカッパー)を借り、それと自社の通信設備を利用してサービスを実施することで、NTTの影響を受けない独自の固定電話サービスを提供できる仕組みです。

大きなメリットとしては、電話会社1社と契約するため、NTTと中間電話会社のそれぞれに発生している料金を1つにまとめられること。おトクに固定電話を利用できるサービスですが、その反面、注意すべきデメリットもあります。NTTのアナログ回線でADSLのインターネット回線を利用していると直収回線が使えない点や、一部の電話番号に発信できないことがあるので、使用する際には確認が必要です。

光ファイバー回線(光電話)

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近年、急速に普及していのが光電話(あるいは、ひかり電話)。これは、インターネットを利用するために導入する光ファイバー回線を使用したIP電話のことで、さまざまなメリットが人気の理由になっています。なかでも電話料金は全国一律で、しかも安い、そして通信速度が速いということが最大のメリット。さらに、現在使っているアナログ固定電話の電話機がそのまま使えて、住所が変わっても引き続き同じ番号が使えるということも、急速に普及した要因のひとつといえるでしょう。光ファイバー回線を使った電話(以下、光電話)のメリット・デメリットについては、詳しく後述します。

固定電話の料金は大きく2つに分けられる

固定電話の料金は、「基本料金」と「通話料金」で構成されます。毎月かかってくる費用なので、これから固定電話を契約する方は、自身の利用状況や予算に合わせたサービスを選ぶことがポイントになるでしょう。すでに固定電話を利用している方は、これを機に見直して乗り換えを検討するのもいいかもしれません。

基本料金

電話回線や電話番号、サービス内容を維持するための料金のことで、いわゆる「固定費」です。固定電話を契約している方なら利用回数などにかかわらず、誰にも毎月必ずかかる費用。料金は固定電話の種別(サービス)によって異なり、アナログ回線の場合はエリアによっても変わります。

通話料金

「固定電話から固定電話への通話」または「固定電話から携帯電話への通話」に対し発生する料金のこと。基本料金の「固定費」に対して、通話料金は「変動費」になります。通話料金は時間と距離で決まり、相手との通話時間が長いほど高くなり、あるいは通話相手との距離が遠いほど料金は高くなる仕組み。アナログ回線やデジタル回線では距離に応じて「1分ごとにいくら」というように各サービスで料金が設定され、前述の通り、光電話では全国一律料金となっています。

固定電話料金を抑える方法

誰もが携帯電話を持つ現在、できるだけ固定電話の料金を抑えたいと思うのは当然のことでしょう。ここでは固定電話料金を抑える方法について「基本料金」と「通話料金」に分けて解説します。

基本料金を抑えたい場合

固定電話とともにインターネットも利用している場合と、固定電話のみの場合、それぞれ基本料金を抑える方法を見てみましょう。

【固定電話とインターネットを利用している】
固定電話は、エリアにより金額は異なりますが2,000円前後の基本料金がかかります。それに比べて光電話の基本料金は、固定電話の1/3程度の料金なので、光電話に乗り換えることで月々の基本料金をぐっと下げることが可能です。ただ、光電話はインターネット回線の月額料金も必要ですから、固定電話とインターネットを利用したい方におすすめといえます。

【固定電話のみを利用している】
不要なオプションサービスの見直しをしましょう。キャッチホンやナンバーディスプレイなど、とても便利なサービスですが、そもそも固定電話自体をそれほど利用していないのであれば必要ないかもしれません。利用しないサービスを一度整理してみてください。

通話料金を抑えたい場合

通話時間が長ければ長いほど、高くなってしまう通話料金。これを抑えるには以下のことに気を付けると、月額の通話料金に差が出てきます。

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① 固定電話には使用する時間に応じて通話料金が安くなる時間帯があるため、長電話をしたい場合は深夜などの通話料金が安い時間を選んで利用しましょう。

② 携帯電話へ電話をかけるなら、固定電話ではなく携帯電話を使うと通話が無料となるケースがあります(加入しているメニューによる)。「かけ放題」と呼ばれるプランや無料通話アプリを利用するなど、携帯電話と固定電話の上手な使い分けを試してみてください。

③ 通話距離が遠い相手との電話が多い場合は、光電話がおトク。距離に関係なく通話料金が一律です。

光電話へ乗り換える際の注意点

光電話にすると固定電話料金を抑えられますが、その特徴ゆえに注意すべき点もあります。以下に、光電話に乗り換える際の注意点をまとめたので、乗り換えを検討している方は確認してみてください。

単体での申し込みはできない

光電話を使うには、まずはインターネット契約をして建物内に光ファイバーを引き込む必要があります。インターネットがメインの契約になり、光電話はオプションとして加入する場合がほとんど。光電話単体での申し込みはできないので、インターネットの月額料金を考慮する必要があります。

停電時は使用できない

光電話を使うにはブロードバンドルーター(自宅と回線事業者のネットワークの中継を行う機械)が必須。よって停電時はブロードバンドルーターの電源が落ちてしまうため、電話が使えなくなることを覚えておきましょう。しかし、スマートフォンなど携帯電話を持っていれば非常時の連絡手段を確保できます。今は固定電話に頼らない通信手段も多く存在するので、さほど大きなデメリットではありません。

月額料金を抑えて固定電話を使うならコミュファの光電話がおすすめ!

光電話」は、コミュファ光インターネットのオプションメニューとして光ファイバー回線を使用する電話サービス。前項でもご説明した通り、固定電話の月額料金や通話料金を抑えられるおトクな内容がそろっています。ここからは「光電話」の特長を見てみましょう。

月額基本料330円で使える

「光電話」は、電話回線の代わりにコミュファ光の光ファイバー回線を利用するため、毎月のNTT加入電話の基本料金(1,870円※)は不要。月額基本料は330円なので、毎月の支払いを1,540円も抑えられます。
では、気になる通話料金はどうでしょう? 「光電話」は日本全国どこにかけても一律料金が設定されているので、距離が離れた相手と通話する際も安心です。一般加入電話への通話も格安なので、時間を気にすることなく通話を楽しむことができます。しかも「光電話」から「光電話」への通話は無料。さらに、通話品質も従来のアナログ回線よりも音がキレイといわれており、ノイズが入ったり、音が途切れる心配もありません。

※加入電話の毎月の基本料金は、ご契約の内容等により異なります。

電話機や電話番号はそのままでOK

「光電話」に乗り換える際に電話機を買い替える必要はなし。今まで使っていた電話機をそのまま使うことができます。また、「番号ポータビリティ」を使用すれば、電話番号が変わることもありません。新しい電話番号を希望する場合は、コミュファが提供する番号を新たに使用することも可能です。

緊急通報や災害用伝言ダイヤルも使用可能

「光電話」は110番通報や119番通報も支障なく利用することができるうえ、「災害用伝言ダイヤル(171番)」サービスも利用可能。「災害用伝言ダイヤル」とは、地震などの大規模災害の発生により被災地への通話が一時的に増加し、つながりづらい状況になったときに提供される伝言板のこと。非常時など、誰もが一刻でも早く連絡を取りたいと思うときにメッセージが残せるサービスが使えるのは大きな安心といえます。

※光電話のご利用には、コミュファ光ネットのご契約が必要です。
※光電話は、通話料およびユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料が別途必要となります。
※電話番号は一部継続してご利用いただけない場合があります。
※新たにコミュファから提供する電話番号をご利用いただくことも可能です。ただし番号は自動的に割り当てられます。
※停電時は光電話を利用いただけません。

まとめ

今回は、固定電話の料金をいかに抑えるかを、回線の種類やそれぞれのメリット・デメリットとともに説明しました。固定電話といってもさまざまな回線があり、それぞれに特色がありますが、「毎月の固定電話の料金を抑えたい」「自宅でインターネットも使う」という方にとって最適な選択は光電話です。

なかでも「光電話」は、月額基本料が圧倒的に安く、通話料は距離に関係なく一律料金。しかも「光電話」同士なら通話料無料と、固定電話の月額料金を抑えたいとお考えの方には、最適な電話回線といっていいでしょう。この機会に固定電話を光電話に乗り換えたい、という方はぜひコミュファにご相談ください。

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固定電話の料金を抑えるには?回線の種類などの基礎知識とともに解説

2023年5月19日