FTTHとは?FTTHのメリット・デメリットと利用する方法を分かりやすく解説!

FTTHは、配線方式を表す言葉です。光回線の配線方式はいくつか種類がありますが、他の方式に比べて高速で安定した通信ができるのが大きな特長だといえます。

一方、FTTHには、集合住宅での利用が難しかったり、開通まで時間がかかったりするというデメリットも。この記事では、FTTHとはどういうものなのか、その特徴やメリット、デメリットをあわせて紹介します。また、FTTH方式で光回線を利用する方法についても解説するので、FTTH方式について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。

FTTHとは

最近よく聞くようになってきたFTTHという言葉。光回線の配線方式のひとつですが、FTTHとはどういったものなのか、またどのような特徴があるのか、ほかの配線方式と比較しながら解説していきましょう。

FTTHとは

FTTHは「Fiber To The Home」の略称で、光ファイバーを使った家庭向けの通信サービスのこと。文字どおりデータを伝送するための光ファイバーを、収容局から個人の自宅まで直接引き込む方式です。国内では2001年に初めて提供が開始されました。収容局から自宅まですべて光ファイバーで構成されるために、高速で通信できるというメリットがあります。反面、各家庭に光ファイバーを引き込むためにはコストが大きくなってしまう点がデメリットだといえるでしょう。

光回線の配線方式は全部で4種類

光ファイバーを使用する光回線の配線方式には主に次のような4種類があります。

【FTTH(Fiber To The Home)】
収容局から自宅内の回線終端装置(ONU:光信号をデジタル信号に変換する装置)まで光ファイバーで接続する配線方式。使用する場所から最も近い地点まで光ファイバーを引き込んでいるので、ほかの方式と比較して高速で通信できるという特長があります。

【FTTB(Fiber To The Building)】
収容局からマンションやオフィスビルなどの建物内まで光ファイバーで接続する方式。集合住宅やオフィスに光回線を配線する場合に、主にこの方式が用いられます。集合住宅では、棟内共有スペース(MDF室)まで光ファイバーを引き込んで、そこから先の各家庭には電話回線やLANケーブルなどによって接続する方法が多く用いられているようです。光ファイバーを用いない区間があるため、FTTHよりも通信速度は遅くなります。

【FTTC(Fiber To The Curb)】
対象の建物の道路脇まで光ファイバーで接続する方式。屋外に設置された光信号装置箱から各家庭に別のケーブルを使って接続するので、FTTBよりもさらに通信速度が遅くなってしまいます。

【FTTN(Fiber To The Node)】
FTTCと同様に、建物近くの分配ノードまで光ファイバーで接続する方式。FTTCよりもさらに手前までしか光ファイバーを接続しないために、通信速度はさらに遅くなります。ケーブルテレビの光回線でよく用いられる方式です。

FTTHの接続方式

FTTHの接続形態には「専有型」と「共有型」の2種類があります。専有型は「SS(Single Star)方式」を採用しており、収容局と個人の自宅を1対1で接続する方式です。個人で伝送路を専有できますが、その分コストが高くなるというデメリットも。

共有型では、「ADS(Active Double Star)方式」と「PDS(Passive Double Star)方式」の2つが主な方式です。ADS方式は、収容局と個人の自宅との間に多重化装置を設置。信号を多重化することで複数の方と接続できるようにします。多重化装置に電源が必要だったり、多重化装置の設置場所に制約があったりすることから採用されることは少ない方式です。

PDS方式は、多重化装置の代わりに光スプリッタを使用する方式。光スプリッタは設備が安価で給電の必要がなく、設置しやすいというメリットがあります。さらにサービスの拡張もできることから、現在多く採用されている方式です。

ADSL・VDSLとの違い

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ADSLは、電話回線を使った高速通信サービスで、DSL(デジタル加入者線)のひとつ。「Asymmetric Digital Subscriber Line」の略称で、日本語では「非対称デジタル加入者線」と呼ばれます。光回線よりも通信速度が劣り、特に収容局から距離が離れてしまうと、その距離に比例して速度が低下してしまうのがデメリットです。一方で、既存の電話線をそのまま使用できるのがメリットといえるでしょう。

VDSLは、光回線と電話回線を組み合わせた配線方式のこと。こちらもDSLのひとつで、正式名称は「Very high bitrate Digital Subscriber Line」となっています。マンションやオフィスビルなどの建物の共用部まで光ファイバーを引き込み、そこから各部屋までは電話回線を使用するのがVDSLです。集合住宅やオフィスビルなどではこの方法が多く用いられます。

FTTHを利用するメリット

ここまで、FTTHがどのようなものか、ほかの方式との比較や接続形態の違いなども交えながら説明してきました。次に、FTTHを利用する際のメリットにはどのようなものがあるのか、主なものを挙げてみましょう。

通信速度が速い

FTTHは、インターネットを利用する各部屋まで光ファイバーを直接引き込んでいます。上記でも説明した通り、FTTBやFTTCなどの方式は途中から光ファイバー以外のケーブルなどを使用するため、それらと比較してFTTHのほうがより高速な通信が可能です。FTTHの一般的な通信速度は100Mbps(メガビーピーエス:Mega bit per second)~1Gbps(ギガビーピーエス:Giga bit per second)ですが、なかには最大10Gbpsの超高速通信の光回線を提供している事業者も存在します。光回線の高速で通信できるというメリットをFTTHは最大限発揮できる方式だといえますが、同じFTTHを採用していても実際の通信速度に違いがある場合もあるので、事業者を選ぶ際には通信速度に注目してみてください。

安定性が高い

従来の電話回線を使うADSLは、収容局からの距離が離れてしまうと通信速度が遅くなったり、安定した通信ができなくなったりしてしまうことがありました。しかし光ファイバーを使用するFTTHは、収容局から離れた場所でも安定した高速通信が可能です。しかも、光ファイバーケーブルは、周囲の電波干渉を受けないので、通信状態が周辺環境の影響で左右されにくいのも大きな特長。収容局から利用する部屋まですべて光ファイバーで接続するFTTHなら、これらの特長を生かして、通信速度や画質などが低下しにくい安定した環境でインターネットを楽しむことができます。

FTTHを利用するデメリット

前章では、FTTHを利用する際のメリットについて確認してきました。続いては、FTTHを使用する際のデメリットにはどのようなものがあるのか、順を追って説明していきましょう。

マンションなどの集合住宅では利用できない可能性が高い

前述の通り、FTTHは利用者の部屋まで光ファイバーを引き込む方式です。しかしマンションやオフィスビルなどでは、入居者の各部屋や個別のオフィスまで光ファイバーを引き込むことが建物の構造上困難な場合があり、FTTHではなく、FTTBを採用しているケースが多くあります。FTTBで使用されるのは、建物の共用部から各部屋までを光ファイバーではなく、電話回線で接続するVDSL方式や、LANケーブルで接続するLAN配線方式です。

収容局から利用者の部屋まですべてを光ファイバーでつないでいるのはFTTHのみ。少し紛らわしい話ですが、仮に「光回線対応マンション」とうたっていたとしても、FTTHの配線方式ではなくFTTBのVDSL方式やLAN配線方式である可能性が高いということになります。

開通までに時間がかかる

FTTHで光回線を開通する場合、自宅の部屋まで光ファイバーを直接引き込むための工事が必要です。工事は原則、屋外と屋内の2回必要となり、申し込みから実際の工事までは1~2カ月かかるのが一般的。したがって、余裕を持って手続きを進めなければ、使いたいタイミングに間に合わないかもしれません。工事には立ち合いが必要ですので、工事日の日程調整も必要です。さらにマンションやオフィスビルの場合は、そもそも利用者の部屋まで光ファイバーの引き込みが可能なのか、オーナーや管理会社などに確認しておく必要もあるので、その分の手間や調整も発生してしまいます。

FTTHで光回線を利用する方法

FTTHがどういうものなのか、また、そのメリットやデメリットについて解説してきました。それでは実際にFTTHで光回線を利用するにはどうしたらよいのかを解説します。

戸建住宅の場合

戸建住宅の場合は、FTTHで光回線を提供しているエリアか、戸建向けのプランを提供しているかどうかの確認は必要ですが、それ以外は特別な手続きなどは必要ありません。各光回線事業者の通常の申し込み手順に従って手続きを進めればよいでしょう。しかし、ケーブルテレビの光回線を申し込む際には注意が必要です。前述の通り、ケーブルテレビではFTTNが主流であるために、FTTHに原則対応できません。事前に対象のケーブルテレビ事業者にどのような方式での光回線になるのかを確認する必要があるでしょう。

集合住宅の場合

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マンションやアパート、オフィスビルなどの集合住宅でFTTHを申し込む際には、少し注意が必要です。まず対象の建物が光回線方式であるかどうかを確認しましょう。次に、FTTBを採用していないか、すなわち建物の共用部から各部屋までは光ファイバーではなく、電話回線を使ったVDSL方式やLANケーブルを使ったLAN配線方式ではないかを確認します。
もしFTTBであれば原則FTTHでの光回線利用は少し難しくなるでしょう。しかし、建物によっては個別に光ファイバーを引くことを許可している場合もありますので、オーナーや管理会社などに問い合わせてみてください。その際、FTTHの戸建住宅向けプランを契約することになるため、個別に戸建住宅プランの加入が可能かどうかもあわせて確認が必要となります。

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まとめ

FTTHは、光回線の配線方式のひとつ。インターネットの使用者の部屋まで光ファイバーを引き込むために、FTTBなどほかの方式と比較して高速で安定した通信ができるのが特長です。ただし、集合住宅の場合、FTTHで光回線を開設するには多くの条件があるので、注意が必要。FTTHが導入できる建物か、申し込み前に必ず確認しましょう。

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2023年10月11日