公衆無線LANとは?利用する側・導入する側のメリット・デメリットを解説!

外出先で、公衆無線LAN、いわゆるフリーWi-Fiと呼ばれるサービスを見かけることがあります。すでに利用している方も、これから利用しようと思っている方も「安全性に問題はない?」「どんなときに利用すると便利?」などの疑問があるのではないでしょうか。
また、カフェや飲食店を経営していて、集客の一環として公衆無線LANの導入を検討している方もいるでしょう。
この記事では、公衆無線LANの詳細やサービス内容について利用する側・導入する側それぞれのメリットやデメリットについて紹介します。公衆無線LANについて詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

※「Wi-Fi」はWi-Fi Allianceの登録商標です。
※Wi-Fi通信を行うには、Wi-Fi対応の機器が必要です。

公衆無線LANとは?

公衆無線LANとは、その名の通り、公衆の場でスマートフォンやタブレットなどの端末を接続してインターネットが利用できるサービスのことで、一般的には「フリーWi-Fi」と呼ばれています。ひとくちに公衆無線LANといっても接続するだけで使えるもの、メールアドレス等の登録が必要なもの、料金が有料・無料のものなど種類はさまざま。
公衆無線LANが利用できる場所としては、カフェや飲食店、コンビニのほか、駅や空港、商業施設、観光スポットなど、人が多く集まる場所が代表的です。さらに、各携帯キャリアが利用者を対象にした公衆無線LANを設置しているケースもあり、今や幅広い施設で採用されています。
消費者がお店を選ぶ際に「フリーWi-Fiがあるかどうか」で比較する場合もあり、お店を経営する方にとっても重要なサービスといえるでしょう。

公衆無線LANのメリット

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公衆無線LANのメリットは、下記の通り、主に3つあります。特にモバイル回線が使えない端末でも利用できることと、データ通信量の節約になることは、多くの方が利便性を感じているサービス内容です。

【モバイル回線が使えない端末が利用できる】
携帯電話の基地局の電波を利用したモバイル回線が使えないパソコンやタブレットは、Wi-Fiに接続しなければインターネットを利用することができません。外出先でこれらの端末を使いたい場合に、公衆無線LANがあれば、カフェなどの店舗でもWi-Fiにつないでインターネットが利用できます。

【データ通信量の節約になる】
モバイル回線を使用するスマートフォンの場合、外出先でインターネットに接続するとデータ通信量を消費することになり、通信制限につながることも。公衆無線LANを利用してインターネットに接続すれば、自分のデータ通信量を使わずに済むため、通信制限の回避や通信料が節約できます。特に動画視聴などを外出先でする際は、公衆無線LANにつながる場所で行うことがおすすめです。

【安定した高速通信が望める】
公衆無線LANの電波は、携帯電話の電波に比べて届く距離は短いものの、通信は速く安定している傾向にあります。利用する場所によってはモバイル回線よりも公衆無線LANのほうが安定した高速通信になるケースもあり、その点も公衆無線LANを使うメリットといえるでしょう。

公衆無線LANのデメリット

便利な公衆無線LANですが、デメリットや注意点もあります。
最も注意すべき点はセキュリティの問題です。公衆無線LANは不特定多数の方が利用するため、悪意を持つ第三者による不正アクセスやサイバー攻撃を受ける危険性が否定できません。そのため、セキュリティ対策ソフトの導入や、入力した情報を暗号化するなどのセキュリティ対策が必須になります。

また、回線の混雑もデメリットのひとつ。1カ所に多くの利用者が集まり、公衆無線LANを利用すると、通信速度の低下が起こる恐れも。具体的にはインターネットがスムーズにつながらなかったり、動作が遅くなったりします。特に公衆無線LANを導入している大型チェーン店などでは、インターネット利用を目的とした人たちも集まるため、その傾向が強いといえるでしょう。

公衆無線LANのセキュリティ面における対策方法

では、公衆無線LANのセキュリティ面で、具体的にどのような対策方法があるのかお伝えします。なかには、そもそも公衆無線LANを使うべきではないシーンもあり、リスクを避けるために公衆無線LANを使わないという選択も必要です。

ネットワーク名(SSID)だけで判断しない

公衆無線LANにつなぐ際に、ネットワーク名(SSID:Service Set Identifier)だけで判断するのは避けましょう。
ネットワーク名とは、Wi-Fiのアクセスポイントを識別するための電波の名称を指します。Wi-Fiに接続する際、どのアクセスポイントを利用するか選択するのですが、ネットワーク名は任意で設定できるため、お店が発行しているネットワーク名と同じ名称の偽物(なりすまし)を作ることも可能です。もし、なりすましのアクセスポイントに接続してしまうと通信内容を傍受されたり、ウイルスに感染したりという恐れがあり、とても危険。
端末によっては、接続できる公衆無線LANを検知すると通知する仕組みになっている場合もありますが、以前利用したことのあるネットワーク名であっても安易に接続せず、必ず安全な接続先かどうか確認してから接続するようにしてください。

ID、パスワードを入力するサイトは閲覧しない

公衆無線LANを使ってインターネットに接続しているときは、IDとパスワードの入力が必要な操作は避けましょう。例えば、銀行口座にアクセスするネットバンキング、クレジットカード番号の入力やショッピングサイトのログイン、SNSのログインなどを指します。
なぜ、そのような操作を避けたほうがよいのでしょうか?その理由は、公衆無線LANは仕組み上、同一のネットワークに接続している端末の情報がほかの人に見られる可能性があるからです。悪意を持った人物によって、ネットに入力した情報や登録している個人情報、閲覧履歴などをのぞき見されてしまう危険性があり、銀行やクレジットカードへの不正アクセスを招く恐れがあります。

アプリやソフトウエア等で暗号化対策をしていれば多少安全性は高くなりますが、IDやパスワードの入力は、公衆無線LANを利用しているときは原則避けるよう、心がけましょう。

業務上のデータを扱う際は特に注意し、できれば利用を控える

会社や所属している組織の業務に用いるデータを閲覧・使用する際は、基本的に公衆無線LANの利用は避けるべきです。万が一、サイバー攻撃に遭った場合、企業の被害は個人の被害とは比べ物にならないほど甚大で、取引先や顧客にまで影響が及んだり、操業停止に追い込まれたりする可能性も否定できません。

特に、無料で暗号化キー(パスワード)も必要ない公衆無線LANを利用した場合、悪意のある第三者からのサイバー攻撃の危険性は高くなります。有料かつ暗号化キーが必要な公衆無線LANであれば無料よりはリスクは減りますが、危険性はゼロではない点を頭に置き、なるべく業務上の利用は控えてください。

外出先の仕事でインターネットを用いるのであれば、公衆無線LANではなく別の手段を講じることが必要。なかには、公衆無線LANの利用を禁止している企業もあります。会社貸与のモバイルWi-Fiやテザリング端末などを使用するのが賢明な方法です。

安心・安全に公衆無線LANを楽しみたいなら「コミュファ安心Wi-Fiスポット by ギガぞう」

このような対策のほかに、VPN(Virtual Private Network)という通信を暗号化する技術を用いるのも方法のひとつ。VPN通信で暗号化すれば、公衆無線LANでも安心してインターネットを利用できます。「コミュファ光」が提供しているオプションサービスの「コミュファ安心Wi-Fiスポット by ギガぞう」なら、VPNで接続するためセキュリティ対策に有効な手段です。詳細については後述します。

公衆無線LANを店舗や飲食店などに導入・設置するには?

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今や公衆無線LANは店舗営業においても、集客に貢献するサービスです。大型チェーンだけでなく、個人経営の店舗にも公衆無線LANを設置する動きは広がっています。
ここからは利用する側ではなく、お店や施設に公衆無線LANを導入する方に向けて、導入するメリットや方法、注意点を紹介しますので参考にしてください。

公衆無線LANを店舗に設置するメリット・デメリット

店舗に公衆無線LANを設置することによるメリット・デメリットはどんなものが考えられるでしょうか。お店の業態などにより多少の違いはありますが、一般的に下記に挙げたものが代表的な特徴です。導入する際は、それぞれの影響を考慮し、検討するとよいでしょう。

【メリット】
Wi-Fi設備が整っていることを重視する方を集客できるため、客層が広がることが考えられます。また、ランチタイムなど混雑している時間帯でも、待ち時間を快適に過ごしてもらえることから、混雑時のクレーム対策にもつながるでしょう。利用客の滞在時間が長くなることが考えられるため、1人あたりの単価が上昇するという効果も。

また、業務面でもタブレットオーダ導入による素早い対応、オーダミスの防止などが望めます。業務の効率化という点でも、公衆無線LANの設置は大きなメリットといえるでしょう。

【デメリット】
第一に挙げられるデメリットは費用がかかること。設置には初期費用、月額利用料などが発生します。メリットとして挙げた客層の変化も、場合によってはデメリットになることも。Wi-Fi目的の利用客が増加することで、インターネット利用による長時間滞在で回転率の低下につながる恐れがあります。集客につながる一方で、デメリットがあることも理解しておきましょう。

また、セキュリティ面のリスクは店舗側でも同じ。メールやSNSなど通信内容の盗聴・のぞき見、第三者からのサイバー攻撃の危険があるので、店舗営業においても注意が必要です。

公衆無線LANを設置する方法

次に、公衆無線LANを導入、設置する際のステップを紹介します。店舗にインターネット環境がない場合は、まず回線の開通手続きを行い、インターネット環境を整えるところからスタートしましょう。インターネット環境がある場合は、下記の流れが一般的です。ちなみに、公衆無線LANの店舗側の利用料は、事業者やサービス内容によっても異なるため、複数のサービスを比較検討してみてください。

① 公衆無線LAN(フリーWi-Fi)を取り扱う事業者と契約します。
② 事業者から支給されたWi-Fiルーターを設置してください。
③ 公衆無線LANのネットワーク名や暗号化キーを設定したら導入完了です。

公衆無線LANを設置するうえでの注意点

店舗で公衆無線LANを設置した場合、いくつかの注意点があります。これらをきちんと理解して対策を行えば、トラブルを回避することができ、利用客にはもちろん、店舗側にとっても安心かつ満足できるサービスが得られるでしょう。

【暗号化キー設定をする】
公衆無線LANの暗号化キーを設定し、店舗内の従業員や利用客以外は接続できないようにしましょう。
暗号化キーを設定しないと、店舗の外であっても電波が届く範囲であれば誰でも無線LANが利用できてしまい、回線が混雑する恐れがあります。

【利用時間を制限する】
長時間の滞在を防止するため、公衆無線LANの利用時間に制限を設けましょう。前述のように、回転率の低下は、無線LANを利用することによる長時間滞在が一因です。「1時間まで」など利用時間の制限を設けることで、長時間滞在を適度に防ぐことができます。

【店舗と利用客のネットワークを同一にしない】
デメリットの点でも述べたように、セキュリティ対策は必須です。そのため、店舗運営で利用するネットワークは、利用客のものとは別に用意してください。

新しく公衆無線LANを申し込まず、店舗でWi-Fiを使う方法

すでに店舗で運営用などに光回線を契約している場合や、自宅と店舗が同一の建物内にあり、自宅用に光回線を引いている場合は、新しく公衆無線LANを導入しなくても、既にある回線を利用客に提供するためのWi-Fiとして利用できます。

店舗運営用もしくは自宅用の光回線がすでにあれば、アクセスポイント機能付きのルーターを導入することで、利用客用のWi-Fiに転用が可能。アクセスポイント機能付きルーターには、「ゲストWi-Fi」機能があるので、店舗運営・自宅用とは別に、利用客向けの無線LANとしてネットワーク名を設定することができるのです。
この方法であれば、利用客用のアクセスポイントと店舗・自宅用のアクセスポイントを分けることができるので、店舗・自宅用のネットワークに侵入されるリスクが低く、セキュリティ面の不安が少ない点もメリットといえるでしょう。

また、上記の方法で利用客用のWi-Fi環境を構築した際に電波が店舗内に行き届かない、もしくは電波が弱い場合は、Wi-Fi中継機を導入することでWi-Fiの届く範囲を広げることが可能です。Wi-Fi中継機にはコンセントに挿すタイプ、据え置きタイプの2種類があるので、使い勝手や設置場所を考慮して選びましょう。

高いセキュリティで安心・安全な「コミュファ安心Wi-Fiスポット by ギガぞう」を利用しよう!

コミュファ光では、前項で紹介した「コミュファ安心Wi-Fiスポット by ギガぞう」も公衆無線LANに関するオプションサービスとして提供中。高品質で高セキュリティなEAP-TTLS方式のWi-Fiスポットをご利用いただけるサービスです。暗号化されたVPN機能(Virtual Private Network)によってパスワードなどの重要な情報を守る、安心・安全なWi-Fiスポットとなっています。

月額550円で大手カフェ・飲食チェーン店を中心に全国10万カ所以上のWi-Fiスポットが使い放題で、同居のご家族分も含む最大10台までのWi-Fi対応端末で利用可能。そのうえ、ご家族全員のモバイル端末(最大10台)が破損や水没した際の修理代金をカバーする補償も付いていておすすめです。さらに初回2カ月間は無料というおトクな特典も付いています。
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まとめ

今回の記事では、公衆無線LANについて利用する側、導入する側それぞれの視点からメリット、デメリット、注意点を解説しました。公衆無線LANは、便利な反面、セキュリティ対策への意識も求められています。

安心・安全な公衆無線LANを使いたいなら、コミュファ光が提供する「コミュファ安心Wi-Fiスポット by ギガぞう」を利用してみてはいかがでしょうか。暗号化された通信で、お客さまの大切な情報を守ります。
詳しいサービス内容は、コミュファのホームページやパンフレットでご確認いただけます。電話やチャットでのお問い合わせにも対応していますので、お気軽にご相談ください。

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2024年1月11日