無線接続と有線LAN接続はどちらがおすすめ?Wi-Fiルーターの選び方も解説

インターネットに接続する方法には「無線接続(Wi-Fi)」と「有線LAN接続」の2種類があります。両者にはそれぞれ特徴とメリット・デメリットがあるため、それを知ったうえで選択することが必要です。
本稿では各接続方法の特徴などを詳しく解説し、それぞれの方法で使用するWi-Fiルーターおよびブロードバンドルーターの選び方のポイントを紹介します。

※「Wi-Fi」はWi-Fi Allianceの登録商標です。
※Wi-Fi通信を行うには、Wi-Fi対応の機器が必要です。

無線接続の概要とメリット・デメリット

初めに「無線接続(Wi-Fi)」とは一体どういうものなのか、その概要と無線接続のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

無線接続とは?

無線接続とは、Wi-Fiルーターを使って無線でインターネットに接続する方法です。パソコンやスマートフォン、タブレットなどだけではなく、Wi-Fiに対応しているプリンタやテレビなどもこの方法で簡単に接続ができます。昨今スマートホームが普及しつつありますが、スマートホームでもWi-Fiを活用するため、これから先も無線接続の需要はますます高くなっていくといえるでしょう。

無線接続のメリット

まずは、無線接続の主なメリットについて解説します。

【配線不要で見映えがいい】
無線接続では、Wi-Fiルーターによってインターネットからの信号を無線に変換してパソコンやスマートフォンに送ります。有線で接続する場合に必要なLANケーブルを用意する必要がなく、見た目もすっきり。配線が邪魔になることもありません。

【設置・移動がしやすい】
有線接続の場合は、端末が移動するたびに配線し直さなければなりませんが、無線接続の場合はWi-Fiが届く範囲であれば自由に端末の位置を移動することができます。そのためデスクだけではなく、ソファやベッドなど好きな場所に移動してインターネットを楽しめるのが無線接続の良いところ。また、Wi-Fiルーターの設置場所も変更しやすく、模様替えをしたいときにも困りません。

【通信距離が長い】
Wi-Fiルーターの電波は、障害物などがなければ屋内で50~100m程度届くといわれています。Wi-Fiルーター1つで、戸建なら2階、マンションなら3LDK程度の広いエリアをカバーすることが可能です。

無線接続のデメリット

意外と知られていない無線接続のデメリットを解説。Wi-Fiを使うときは以下のことに注意してください。

【障害物に弱く電波干渉を受けやすい】
無線接続はWi-Fiを使う際、Wi-Fiルーターと端末との間に壁や天井などの障害物があると、電波が届きにくくなることがあります。また、電子レンジなどの電化製品が近くにあると、電波干渉を受けてWi-Fiが接続できなかったり不安定になったりすることも。無線接続は電波を使用してインターネット回線に接続するため、Wi-Fiルーターと電化製品が混線することがあるのです。

【古い規格は通信速度が遅い】
無線接続は一般的に有線LAN接続と比較して、通信速度が遅くなりがちです。ただし、これは古い規格のWi-Fiに接続したときの話。近年は安定性が向上した新しい規格の登場によって、無線接続の通信速度は向上しています。特に、「Wi-Fi 6」と呼ばれる新しいWi-Fi規格に対応したWi-Fiルーターを使用していれば、有線LAN接続と同等の速さでインターネットが利用できるでしょう。

※Wi-Fi 6標準提供(10ギガメニューのみ)による。ご利用にはWi-Fi 6対応の機器が必要です。

【通信内容の傍受・改ざんリスク】
電波を利用した無線接続の場合、電波が届く範囲であれば通信を傍受することが可能。そのため、暗号化などのセキュリティ対策が施されていない場合は、そこでやり取りされる情報を傍受されたり、改ざんされたりする恐れがあるのです。

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有線LAN接続の概要とメリット・デメリット

次に、インターネット接続における「有線LAN接続」とはどのような方法なのか、その概要やメリット・デメリットについて解説します。

有線LAN接続とは?

有線LAN接続とは、文字通りLANケーブルを使って端末を有線でインターネットと接続する方法。接続にはモデム、LANケーブル、ブロードバンドルーターが必要です。LANケーブルを使うので、基本的にLANポート数以上は接続する端末を増やすことができません。接続する端末を増やしたいときは、LANハブによって分岐させてから複数の端末をケーブルで接続します。
Wi-Fiが登場してからは、自宅などでのインターネット環境は無線接続が一般的でした。しかし、昨今テレワークによって自宅でも安定した通信環境が求められるようになり、有線LAN接続が見直されています。

有線LAN接続のメリット

有線LAN接続のメリットについて見ていきましょう。

【安定した通信】
LANケーブルを使い有線接続で通信するため、Wi-Fiの電波による無線接続のように障害物や電波干渉などの影響を受けません。そのため安定してインターネットを利用することができるのです。

【通信の安全性】
無線で電波を飛ばすわけではありませんので、誰かに通信を傍受される恐れは低くなります。ただし、有線LANであれば外部からの不正アクセスを防ぐことができるというわけではないので、セキュリティ対策は必須です。

【多数同時接続に強い】
有線LAN接続ではLANハブで分岐することで接続端末を増やすことができますが、接続台数を増やしてもそれほど通信速度が変わらないこともメリットのひとつです。

有線LAN接続のデメリット

一方、有線LAN接続ならではのデメリットもあります。

【配線が必要】
インターネット接続のために物理的にLANケーブルをつないでいく必要がありますので、実際にケーブルが接続できるようなレイアウトにする必要があります。また、無線接続のように配線を気にせず、好きな場所に移動してインターネットを楽しむこともできません。

【端末数ごとにLANケーブルが増加する】
接続端末が増えると、LANハブによって分岐させてLANケーブルで接続しなければならないため、どうしても接続用のLANケーブルも増えてきます。家族や複数人での使用には向かないといえるでしょう。

【LANケーブルの損傷】
LANケーブルは、基本的に床やデスク周りなどに配線するかたちになります。そのため、LANケーブル本体をカバーなどで保護しない限り、物や人が接触して損傷してしまう恐れも。LANケーブルが少しでも損傷すると、接続に問題が発生することがあるので、足でひっかけたり、椅子などで踏みつけたりしないよう気を付けなければいけません。

【LANポートがない場合はアダプタが必要】
有線LAN接続用のLANポートがない端末を使用する場合は、USB接続のLANアダプタなどを別途用意してLANケーブルを接続する必要があります。

無線接続と有線LAN接続はどちらを選べばいい?

双方にメリット・デメリットがある無線接続と有線LAN接続ですが、結局どちらを選ぶべきなのでしょうか。選択の基準は、インターネットを使用する目的や利用環境などによって異なってきます。

インターネットに接続する端末の台数が多い場合や、ノートパソコンやタブレットなどの接続機器を自由に持ち運んでいろんな場所で作業したい場合は、配線が要らない無線接続が適しているでしょう。また、広いエリアで使用したい場合もWi-Fiの電波による無線接続が向いています。

反対に利用場所が決まっていて移動することがない場合や、接続する機器の台数が少ない場合は有線LAN接続を検討するとよいでしょう。安定した通信環境が必要なときも有線LAN接続がおすすめです。

Wi-Fiルーターの選び方

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無線接続で使用するWi-Fiルーターの機種はさまざま。ここではWi-Fiルーターを選ぶ際のポイント4点を紹介します。

通信速度と接続可能台数

Wi-Fiルーターを選ぶ際にまず確認したいのが、最新の無線通信規格「Wi-Fi 6」に対応しているかどうか。Wi-Fi 6の最大通信速度は9.6Gbps(ギガビーピーエス:Giga bit per second)と、1つ前の規格「Wi-Fi 5」と比較して約1.4倍、2つ前の規格「Wi-Fi 4」との比較なら約10倍もの高速通信で接続できます。

さらに確かめておきたいのが同時接続する端末の台数。機種によって接続できる最大数が限られているので、使用台数に見合ったものを選択しましょう。Wi-Fiルーターには電波を送るためのアンテナが搭載されていますが、アンテナ数が多いほど接続できる端末が増え、通信速度も安定します。

使用環境

使用する住宅の間取りや住戸タイプに適したWi-Fiルーターを選ぶことも大切。近年では「2階建向け」や「2LDK向け」など、推奨する間取りなどを提示している機種も多くなってきました。仮に2階建住宅に住んでいるにもかかわらず、「1LDK向け」などのWi-Fiルーターを購入してしまった場合、Wi-Fiがつながらない部屋が出てくる恐れがあります。できるだけ自宅の構造や間取りに適した機種を選択しましょう。

本体の形状

Wi-Fiルーターを選ぶ際には、その置き場所も考慮する必要があります。例えば、できるだけ障害物によって電波が遮られない場所や、より遠くまで電波が届くように床から1~2mの高さの場所に置くことが重要です。また電波が干渉しやすい電子レンジなどの近くは避けたほうがよいでしょう。

Wi-Fiルーターは外見もさまざまな種類があります。自宅の置き場所にマッチした形状や大きさのWi-Fiルーターを選ぶようにすることも大切。アンテナ内蔵タイプはコンパクトなので置き場所に困ることがあまりありません。

便利な機能

Wi-Fiルーターによる無線接続の際に、覚えておくと便利な機能を3点紹介します。

【ビームフォーミング機能】
接続する端末の位置や距離を検出し、その端末に最適な電波を発信することでWi-Fiにつながりやすくする機能。ただし、Wi-Fiルーターおよび対象の端末がビームフォーミング機能に対応している必要があります。

※10ギガメニューのみ対応です。
※ビームフォーミングは子機側も対応している必要があります。

【メッシュWi-Fi】
Wi-Fiルーターとその子機(メッシュWi-Fi端末)とで自宅内に網目状のネットワークを構築。移動してもその場所で最適な電波を探して接続することで、どこに移動しても快適にインターネットが使えるようになる機能です。使用するには、メッシュWi-Fi対応のWi-Fiルーターと子機を準備する必要があります。

【MIMO】
送信側と受信側の両方のアンテナを使ってデータ通信する、新しい無線通信技術です。通常、送信側・受信側に1本ずつのアンテナを使用しますが、本数を増やすことでより高速で安定した通信ができるようになります。

ブロードバンドルーターの選び方

続いて、有線LAN接続に必要となるブロードバンドルーターを選ぶ際のポイント4点について解説していきましょう。

通信速度と接続可能台数

ブロードバンドルーターを選ぶ際に、まず確認したいのが通信速度。通信速度の単位にはMbpsやGbpsなどがあります。自身が契約している回線の通信速度を確かめて、それに見合う機種を選択しましょう。また、LANのポート数も重要なチェックポイント。ポート数は4つが基本ですが、接続する端末台数に合ったポート数の機種を選びましょう。

サイズや形状

有線LAN接続で使用するブロードバンドルーターでは、LANケーブルを配線する必要があるため、無線のWi-Fiルーターよりも広いスペースが必要になります。その点を考慮して置き場所を決めてください。スペースがあまりないときは小さめの機種を探すことも必要。また、縦置き、横置き、壁掛けなど置き方を選択できる機種もありますので、自宅の置き場所に適した機種はどれなのかを確認してから選ぶほうがよいでしょう。

セキュリティ

有線LAN接続はLANケーブルをつながなければアクセスできないので、無線接続よりもセキュリティ面では優れています。しかし、それだけではあらゆる不正アクセスを防ぐことはできません。インターネットでは個人情報やカード情報など重要な情報をやり取りするケースが増えてきていますので、ブロードバンドルーターを選ぶ際にもセキュリティ機能は重視すべき点です。加えて、テレワークなどにより自宅で機密性の高い情報を取り扱う場合は、よりセキュリティ機能が充実した機種を選択する必要があります。

リモートアクセス機能

リモートアクセス機能は、離れた場所から自宅などにあるパソコンを操作したり、ハードディスクの内容を確認したりできる機能。VPN(Virtual Private Network)という仮想的な専用ネットワークを介して接続するため、比較的安全に通信でき便利です。ブロードバンドルーター選択の際にはリモートアクセスに対応しているかどうかも確認するとよいでしょう。

コミュファ光で快適なインターネット環境を手に入れよう!

無線接続でも有線LAN接続でも、もとになるインターネット回線が高速で安定しているとより快適にインターネットを楽しむことができます。そこで紹介したいのが「コミュファ光」の光回線。コミュファ光では上記でも紹介した「メッシュWi-Fi」のサービスも提供しています。

東海地方最速のインターネット回線

コミュファ光は、最大10Gbpsの東海地方最速※1インターネット回線です。コミュファ光の光回線なら、大容量の動画やオンラインゲームなどもストレスなく楽しむことができます。独自回線※2を使用しているので、時間帯による混雑が少なくいつでも快適にインターネットに接続。常に通信状況をモニターして、混雑が起きる前に回線を増強します。さらに最新の高速無線通信規格「Wi-Fi 6」に標準対応しているので、家中のどこからでも高速で安定したインターネットが楽しめるのです。

※1 愛知県、岐阜県、三重県、静岡県での個人宅向けFTTHサービスの上り/下り速度で速度一位タイであり、10ギガホームメニューが対象です。(2023年3月付け株式会社シード・プランニングの調査に基づく)
※2 一部エリアを除く。

コミュファ光のメッシュWi-Fiでインターネットがさらに快適に

コミュファ光の「メッシュWi-Fi」は、2台のメッシュWi-Fi機器を設置してWi-Fiの届く範囲を拡張。戸建住宅で2階がつながりにくかったり、集合住宅でも鉄筋コンクリート造で電波の届きにくい部屋があったりする場合でも、快適にインターネットを利用することができます。それぞれの場所で最適なメッシュWi-Fi機器に自動的に切り替えて接続するため、常に快適さを維持し、Wi-Fi中継機のように受信する機器を逐一手動で切り替える手間も必要ありません。

※月額料金は、機器2台セットでの金額となります。2023年8月以降、一部ホームゲートウェイにメッシュWi-Fi機能を追加いたします。該当のホームゲートウェイをご利用のお客さまはメッシュWi-Fi機器1台でのご提供となります。提供形態はお客さまにて選択いただけません。機器は1台あたり+440円/月で追加いただけます。
※本サービスはホームゲートウェイ標準提供の光ネットメニューのお客さまのみお申し込み可能です。
※追加契約可能なメッシュWi-Fi機器台数は、3台までとなります。
※課金開始月を含む6カ月の最低利用期間があります。途中解約される場合においても、契約解除料として月額料金1カ月分(880円) をお支払いいただきます。ただし、別途追加契約いただいたメッシュWi-Fi機器のみを解約の場合、契約解除料は発生しません。

まとめ

無線接続と有線LAN接続にはそれぞれメリット・デメリットがあります。これらを把握したうえで、お客さまの利用環境などに合った方法を選択しましょう。また、それぞれの方式で必要になるWi-Fiルーターおよびブロードバンドルーターの機種によっても快適さが異なります。本稿で紹介したポイントを参考に、ご自身のインターネット利用環境に最もマッチしたルーターを選んでください。

「コミュファ光」の光回線なら、無線接続・有線LAN接続どちらでも快適にお使いいただけます。「メッシュWi-Fi」のオプションもご用意していますので、お試し特典をご利用いただけるおトクなこの機会に、ぜひお試しください。

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2024年1月9日