Wi-Fi速度を上げる4つの方法!遅い原因とあわせて知っておきたい通信速度に関する基礎知識

インターネットは私たちが日常生活を送るうえで、もはやなくてはならないものといっていいでしょう。特に近年、プライベートな利用だけではなくテレワークが普及したことで、自宅のインターネット環境の重要性は増しています。

こうした中で気になるのが、速度の問題。無線で接続できるWi-Fi環境を構築してインターネットを利用することも当たり前になってきましたが、Wi-Fiは有線接続と比べて速度が遅い、安定性に欠けるという不満を抱く方が少なくないのも事実でしょう。
この記事では、通信速度に関する基礎知識とともに、Wi-Fiが遅い原因やWi-Fi環境の速度を上げるための方法を解説します。

Wi-Fi速度を上げるために1:通信速度に関する基礎知識を知る

はじめに、Wi-Fiの通信速度について、基礎的な知識を紹介しておきましょう。
インターネットの通信速度には、「上り」と「下り」があります。上りとはパソコンやスマートフォンからメールを送ったり、SNSに写真をアップロードするときの速度で、下りとはホームページを開いたり、動画をダウンロードしたりするときの速度です。基本的には下りの方が使用頻度も通信量も多いので、下りの最大速度を見ておけば間違いありません。

インターネット回線やWi-Fiルーターの最大速度とは、カタログスペック上の数字であることも覚えておきましょう。あくまでも理論上の最大値であり、実際にその速度が出ることはありません。
実測値を計測して記録しているサイトなどを利用して、最大値ではなく平均値を確認してください。同様の回線サービスの平均値と比べて、自分の通信速度がどの程度なのかチェックできます。

また、通信速度は使用環境によっても左右されます。インターネットの利用率の高い時間帯や、回線を居住者で共有するマンションなどでは速度が遅くなりがちであることも覚えておきましょう。

Wi-Fi速度を上げるために2:遅い原因を知る

Wi-Fiの速度が遅くなる原因はさまざまです。ここでは、速度が遅くなる主な原因を紹介します。

電波干渉

Wi-Fiは電波を使って通信を行っていますが、同じ周波数の電波が飛んでいると邪魔されてしまい、通信が不安定になることがあります。
Wi-Fiで使われている電波は、2.4GHz帯と5GHz帯の2つ。2.4GHz帯は障害物には強いものの、さまざまな家電に利用されているため、電波干渉を受けやすくなります。
一方で5GHz帯は、Wi-Fi専用の電波です。家電が出す電波とは干渉しないため通信速度の低下は起こりにくいですが、障害物に弱いのが特徴。そのため、Wi-Fiルーターとデバイスの間に障害物が多いと、電波そのものが弱まってしまうことがあるのです。

Wi-Fiルーターから距離が遠い、遮蔽物がある

Wi-Fiの電波は、Wi-Fiルーターからの距離が遠くなるほど強度が落ちていきます。そのため、デバイスが離れた場所にあると、通信速度が低下するのです。
一般的に理想的な環境においてWi-Fiの電波が届く範囲は50〜100mほどとされていますが、実際には障害物があるため、そこまで電波は届きません。Wi-Fiルーターには、「戸建3階建、マンション4LDK向け」など、目安となる間取りが書かれていますが、鉄筋コンクリートや大理石、金属製の家具、水槽などの電波を通しにくい要素があると電波が届きにくい場所ができてしまい、通信速度が落ちる原因になります。

接続台数が多い

Wi-Fiルーターは、複数のデバイスを同時に接続することが可能です。ただし、機種ごとに同時接続可能なデバイスの台数が決まっており、この接続台数を超えると通信速度が遅くなったり、そもそも接続できなかったりすることもあります。

近年では家族それぞれのパソコンとスマートフォンに加え、テレビやゲーム機なども接続するのが一般的。それに加えて多くの家電がIoT化してきており、冷蔵庫やエアコンなどもWi-Fiを使用するものが増えてきましたので、一度接続台数を確認してみましょう。

最近のWi-Fiルーターは、30台以上接続できるものも少なくありません。最大接続台数を確認しておけば、デバイスが多すぎて困ることはないでしょう。
ただし、最大接続台数を超えていなくても、複数のデバイスで同時に高解像度の動画やゲームなど通信量の多いコンテンツを楽しもうとすると、回線が混み合いやすくなることにも注意が必要です。

対応している規格が古い

Wi-Fiにはいくつかの規格があり、古い規格と新しい規格では、最大通信速度で大きな差が生じます。
Wi-Fi規格の正式名称は「IEEE802.11○○」(○○はアルファベット)と表されるのですが、このアルファベットは規格の古い順番に並んでいるわけではありません。そこでより分かりやすくするために、第6世代の規格を「Wi-Fi 6」と呼ぶことになりました。それにともなって、第5世代の「11ac」は「Wi-Fi 5」、第4世代の「11n」は「Wi-Fi 4」と呼ばれることになっています。

【Wi-Fiの規格】

規格名 名称 最大通信速度 周波数
IEEE802.11ax Wi-Fi 6 9.6Gbps
(ギガビーピーエス:Giga bit per second)
2.4GHz/5GHz
IEEE802.11ac Wi-Fi 5 6.9Gbps 5GHz
IEEE802.11n Wi-Fi 4 600Mbps 2.4GHz/5GHz
IEEE802.11g 54Mbps 2.4GHz
IEEE802.11a 54Mbps 5GHz
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Wi-Fiルーターを選ぶときには、最新の規格に対応している機種を選ぶと良いでしょう。
Wi-FiルーターがWi-Fi 6に対応していても、デバイスが古い規格にしか対応していないと通信速度は遅くなります。接続するデバイスが対応している規格についてもチェックが必要です。

Wi-Fi速度を上げるために3:速度アップの方法を知る

どのようにすればWi-Fiの速度はあがるのでしょうか?Wi-Fiを快適に使うために、速度を上げるための方法を見ていきましょう。

接続方式を変える

前述のように、Wi-Fiは規格によって最大通信速度が異なるため、新しい規格にすることで通信速度を上げられます。Wi-Fi 6はそれだけではなく、複数のデバイスで同時に利用しても速度が遅くなりにくい技術が使われるようになったため、接続するデバイスが多くなっても速度低下が起こりにくくなりました。また5GHz帯だけでなく2.4GHz帯の電波も使えるので、Wi-Fiルーターから遠い場所や障害物が多い場所などは、電波が届きやすい2.4GHz帯を選ぶことで速度を上げることができます。

もうひとつ、インターネットの接続方式を「IPv4・PPPoE接続」から「IPv6・IPoE接続」に切り替える方法も。IPv4 (アイピーブイフォー:Internet Protocol Version 4)とIPv6はインターネット上で使われる通信規格で、従来のものがv4、新しく普及しつつあるのがv6です。
IPv4では「PPPoE」(Point-to-Point Protocol over Ethernet)という接続方式しか使えないのですが、IPv6では「IPoE」(IP over Ethernet)という、イーサネットで直接インターネットに接続する方式を使うことができます。IPoEはPPPoEより接続方法がシンプルで、ボトルネックとなるポイントが少ないため、最大速度が速くなるのです。
ただし、IPoE非対応であっても、IPv6に対応する独自回線を利用していれば、回線の混雑を避けられるため高速回線が利用できます。
IPv6・IPoEで接続するためには、プロバイダとルーターがIPv6対応であることが必要です。プロバイダによってはオプションへの申し込みがいることもあるので、公式サイトなどで確認しましょう。

電波干渉を受けづらい場所に設置する

電波干渉によって通信速度が遅くなっているときは、Wi-Fiルーターやデバイスをほかの電波の影響を受けづらい場所に設置することで速度が上がります。

2.4GHzの電波は家電でもよく使われており、例えば電子レンジや冷蔵庫、コードレス電話などが挙げられ、集合住宅では隣家のWi-Fiが干渉することも。Bluetoothも使用帯域が重複しているため、Bluetooth接続のイヤホンやスピーカはWi-Fi接続するデバイスから離すと良いでしょう。マウスやキーボードは、独自の無線技術を使ったものなら問題ありません。
また、Wi-Fiの電波は水を通り抜けにくく、金属や鏡などは反射してしまいます。そのため、水槽や花瓶、水場の近くを避け、金属の棚や鏡などからも離して設置してください。

性能の良いWi-Fiルーターに買い替える

Wi-Fiルーターの処理能力が低かったり、新しい規格に対応していなかったりする場合、ほかの方法で速度を上げるのは困難です。Wi-Fiルーターの性能が低くて速度が上がらないのであれば、いっそのこと買い替えを検討することをおすすめします。

どうしてもWi-Fiルーターとデバイスの距離が遠くなってしまって電波が弱いときは、電波強度を保ちやすい機種を選びましょう。パッケージや公式サイトなどに書かれている「戸建3階建、マンション4LDK向け」などの間取りが目安になります。

また、ハイスペックなWi-Fiルーターには「ビームフォーミング」機能が搭載されているものがあるので、購入する際にあわせてチェックしてみてください。接続しているデバイスの場所や距離を検知して、ピンポイントで最適な電波を飛ばすことができるため、従来のものより通信が安定します。

ルーターを再起動する

それまで使っていたときより速度が遅くなったのであれば、Wi-Fiルーターの一時的な不調が原因かもしれません。そんなときにはルーターの再起動を試してみましょう。

Wi-Fiルーターは継続して高い負荷がかかると、高温になりすぎて性能が低下することがあります。電源を落としてしばらく冷ますだけで、不調を解消することができるので試してみてください。

また、Wi-Fiルーターは通信情報をアクセスログとして記録しており、長く使っているとこれが溜まりすぎて不調の原因になることも。再起動を行うことで、アクセスログを消去することができます。

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複数のデバイスを接続していると起こるのが、電波チャンネルの重複です。Wi-Fiの電波は周波数帯をさらに細かく区分して接続しており、これをチャンネルと呼ぶのですが、チャンネルが重複するとお互いの電波を干渉して通信不良の原因になります。このような場合も、再起動するとチャンネルの自動修正が行われるため、改善されることがあるのです。

モバイルWi-Fiルーターやホームルーターを使っている場合

自宅へ光回線を引くのではなく、手軽に導入できるモバイルWi-Fiルーターやホームルーターでインターネットを利用している方も少なくないでしょう。
モバイルWi-Fiルーターとは、「モバイルWi-Fiルーター」のこと。ルーター自身がモバイル回線の電波をキャッチしてWi-Fiの電波を飛ばすため、屋内だけでなく外に持ち運んで利用することも可能です。
ホームルーターもモバイルWi-Fiルーター同様にモバイル回線を使ってインターネット通信を利用しますが、自宅据え置き型と呼ばれるように、コンセントに差し込んで利用します。
これらの機器の速度を上げるには、屋内・屋外に関わらず、基地局からの電波が届きやすい場所に移動することが有効な手段です。そのうえで、前述の再起動を試してみることで、回線速度が改善する可能性があります。
機器を購入する際には、できるだけ新しい通信規格の機器と、それに対応する接続方法を選ぶことが大事なポイントです。また、利用サービスの通信速度が物足りないのであれば、サービスの乗り換えも検討すると良いでしょう。
ただし、モバイルWi-Fiルーターやホームルーターは固定の光回線と比べて通信速度や安定性が劣ります。高速で安定した環境を求めるのであれば、やはり光回線がおすすめです。

コミュファ光のメッシュWi-Fiで快適な高速光インターネット生活を!

高速のWi-Fi環境を求めている方には、通信速度が速く接続も安定した「メッシュWi-Fi」を提供しているコミュファ光がおすすめ。乗り換えの手間や費用が気になるという方も、乗り換えサポートなどキャンペーンが充実しているので安心です。

最大で10Gbpsの高速インターネットが可能

コミュファ光には、利用状況に合わせて選べる30メガ、1ギガ、10ギガのメニューがあります。10ギガメニューは最大10Gbpsの高速インターネット回線です。
4Kの高画質動画は20Mbps以上、オンラインゲームでは30Mbps以上が快適に利用できる速度なので、家族みんなで同時にパソコンやタブレットなど複数のデバイスを接続しても、混雑せずにストレスなくお楽しみいただけます。

※本サービスはベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実際の使用における一定の通信速度を保証するものではありません。また、お客さまのご使用機器、設定状況、LAN環境などにより、通信速度は異なります。
※10ギガメニュー提供エリアについては、コミュファホームページをご確認ください。

メッシュWi-Fiで家中すみずみまで快適

住宅の構造や家具の配置などの都合で、Wi-Fiルーター1台では十分に電波が行き届かず、自宅内に「つながりにくい」「読み込みが遅い」「途切れやすい」場所ができることもよくあるのではないでしょうか。そんなときには高速回線とともに、コミュファ光の「メッシュWi-Fi」の導入がおすすめです。

メッシュWi-Fiとは複数のメッシュWi-Fi機器を置くことで、網目のように通信経路をつなげる通信形態。普通の中継機とは違い、通信が不調になったときには、自動で最適なメッシュWi-Fi機器に接続される技術です。
コミュファ光のメッシュWi-Fiは、月額880円で利用可能。専用機器を追加設置するだけで、今までWi-Fiが届きにくかった場所でも快適にインターネットがご利用いただけるようになります。お試し特典で最大2カ月無料、セットアップも無料となっていますので、ぜひ一度お試しください。

また、オンラインゲームのために安定して速い通信速度を求める方には、コミュファ光10ギガメニューとファストコネクトオプションを組み合わせた「ゲーミングカスタム」がおすすめです。ラグが軽減される「ゲーミングカスタム」を利用でき、どの時間帯も遅延が少なく高速通信が可能な回線環境を提供します。

※「Wi-Fi」はWi-Fi Allianceの登録商標です。
※Wi-Fi通信を行うには、Wi-Fi対応の機器が必要です。
※月額料金は、機器2台セットでの金額となります。2023年8月以降、一部ホームゲートウェイにメッシュWi-Fi機能を追加いたします。該当のホームゲートウェイをご利用のお客さまはメッシュWi-Fi機器1台でのご提供となります。提供形態はお客さまにて選択いただけません。機器は1台あたり+440円/月で追加いただけます。
※本サービスはホームゲートウェイ標準提供の光ネットメニューのお客さまのみお申し込み可能です。
※追加契約可能なメッシュWi-Fi機器台数は、3台までとなります。
※課金開始月を含む6カ月の最低利用期間があります。途中解約される場合においても、契約解除料として月額料金1カ月分(880円)をお支払いいただきます。ただし、別途追加契約いただいたメッシュWi-Fi機器のみを解約の場合、契約解除料は発生しません。
※ゲーミングカスタムは10ギガメニューのみ対応しています。
※ゲーミングカスタムは当社一部ネットワーク内で通信が混雑した場合に、当オプションユーザーの通信を優先しますが、必ずしもその通信を保証するものではありません。
※ゲーミングカスタムは当社一部ネットワーク内で通信が混雑した場合に優先制御されるものであり、インターネットを含むあらゆる区間で優先制御されるものではないため、それらに起因して通信遅延が発生する可能性がございます。
※ゲーミングカスタムによりインターネットサービスにおける通信速度を保証するものではありません。

まとめ

近年ではテレワークや動画配信、オンラインゲームなどが普及してきて、自宅のいろいろな場所でより高速の通信が求められるようになってきました。

Wi-Fiの速度を上げたいときは、Wi-Fiルーターやデバイスの置き場所を工夫したり新しい規格に対応しているものに交換したりするなど、ご紹介した方法をお試しください。

それでも改善されないときや、より快適なWi-Fi環境に改善したいときは、コミュファ光の「メッシュWi-Fi」がおすすめです。充実したサポートでスムーズに切り替えることができるので、ぜひご検討ください。

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2024年1月9日