インターネットの通信速度が遅いときはどうすべき？測定方法や目 安などを踏まえて解説

インターネットの通信速度は、Webサイトを閲覧したり、動画を視聴したり、オンラインゲームを楽しんだりするときに、インターネットの快適性を左右する重要な指標です。目的に応じた通信速度を確保できていないと、時間を無駄にしてしまうだけでなく、つながりにくい状態にイライラして、ストレスがたまってしまうことも。

この記事では、通信速度に関する基礎知識や測定方法、利用目的ごとの目安、速度が遅いときの対策などを解説します。

インターネット回線を選ぶとき、数字や単位がいろいろあって、何を意味しているのか分かりづらいということも多いのではないでしょうか？数字や単位の意味が分かると、目的にあったインターネット回線を的確に選ぶことができます。

まず知っておきたい単位が、インターネットの通信速度を表す「bps（ビーピーエス：bit per second）」。bit per second（ビット・パー・セカンド）とは「1秒間あたりのデータ転送量」のことで、bpsの数値が大きいほど通信速度が速いことを意味します。
数値が大きくなるほど「Kbps（キロ）」「Mbps（メガ）」「Gbps（ギガ）」と1,000倍ごとに単位が変わり、「1,000bps＝1Kbps」、「1,000Kbps＝1Mbps」、「1,000Mbps＝1Gbps」です。

インターネット回線で、よく見かけるのが最大速度1Gbpsという表記。この最大速度はあくまでも理論上の数値で、平均速度（実測値）をチェックすることが大切です。平均速度は、無料のWebサイトで簡単に調べることができます。

例えば、Googleが提供する「インターネット速度テスト」をはじめ、ほかの速度テスト系サイトで測定が可能です。どちらもGoogleで「速度テスト」「スピードテスト」などのキーワードで検索すれば、すぐに見つけられます。「速度テスト実行」などのボタンをクリックするだけで、即座に測定を開始。簡単に測定結果が表示されます。

測定結果の数値は、インターネット環境や時間帯によって変動しやすいため、時間帯を変えて何度か測定する、あるいは複数のサイトで調べて平均値を出すと、より正確な数値に近づけることが可能。ただし、あくまで参考程度と考えましょう。

速度テストをしても、測定結果に表示される数字の意味が分からないという方のために、主な基準となる「上り（アップロード）」「下り（ダウンロード）」「Ping（ピン／ピング）値」について解説します。

上りとは、端末からインターネット上にデータをアップロードするときの速度です。上り速度が速いほど、アップロードにかかる時間を短縮できます。メール送信やSNS投稿、画像投稿、動画投稿などを行うとき、上り速度が速いほど作業が楽に。特に動画のような容量が大きいデータを頻繁にアップロードするという場合は、上り速度の重要性が高まります。

下りとは、インターネット上から端末にデータをダウンロードするときの速度。下り速度が速いほど、データの受信にかかる時間が短くなります。メール受信やWebサイトの閲覧、動画視聴、アプリのダウンロード、オンラインゲームの同期などは、下り速度が速いほど快適です。

反対に、下り速度が遅いと、Webサイトの読み込みに時間がかかったり、オンラインゲームで遅延が発生したりと、イライラすることも。一般的にインターネットを利用する場合、快適性から考えると上り速度より下り速度が重視されます。

Ping値は、ピン値またはピング値と読み、データを送信してから反応が返ってくるまでの応答速度のこと。単位はms（ミリセカンド／ミリ秒）です。

Ping値は低いほど応答が速くなるとされ、通信速度が速いインターネット回線でも、このPing値が高いと快適性が損なわれることに。オンラインゲームや無料通話アプリ、大容量データのダウンロードでは、Ping値が低いほど有利です。

特に格闘ゲームやシューティングゲームでは、わずかな遅延が勝敗に大きく影響するため、オンラインゲームの需要が増加している昨今では、Ping値を重視する傾向が高くなっています。

インターネットを利用するときは、目的に合った通信速度のインターネット回線を選ぶことが大切です。ここでは、通信速度の目安について解説します。

メールを送受信したり、SNSでメッセージをやり取りしたりする場合、上り・下りともに200Kbpsあれば十分ですが、画像など容量の大きいデータを送受信する場合は、もう少し通信速度が速いほうが安心です。

従来のシンプルなWebサイトなら下り1Mbps程度でも閲覧できますが、最近は画像や動画を使ったデザインの凝ったサイトも多いため、5Mbps程度あると快適でしょう。下り5Mbpsあれば、ほとんどのWebサイトをスムーズに閲覧できます。

動画視聴中に途中で止まってしまったり、読み込みに時間がかかったりする場合は、通信速度が遅い可能性も。楽しみにしていたライブ配信や映画のクライマックスで動画が止まってしまったら気分も下がってしまうでしょう。

YouTubeやビデオオンデマンドで動画視聴する場合、利用するサービスや画質によって目安となる通信速度も異なります。HD動画を視聴するなら5Mbps程度あれば十分ですが、4Kなど高画質動画を視聴するなら20Mbps程度必要です。

ZoomやSkypeなどの無料通話アプリを使ってビデオ通話をする場合、画質や参加人数にもよりますが、画像や音声を同時に転送するため、上り・下りともに10〜30Mbpsは必要。

さらに、ビデオ通話をしながら、インターネット上でほかの作業をする場合は、30Mbps以上ないと厳しいでしょう。画像や音声の遅延を防ぎたいときは、Ping値も50ms以下の環境を用意するのが理想です。

YouTubeやSNSに動画を投稿する場合は、データをアップロードする上りの速度が重要。画質にもよりますが、10Mbps以上あると問題なく動画をアップロードできます。

オンラインゲームをプレイする場合は、最低でも30Mbps程度ないと遅延が発生してしまいがち。わずかな遅延でも勝敗に影響するような格闘ゲームやシューティングゲームなどをプレイする場合は、100Mbpsは確保したいところです。

前述した通り、オンラインゲームはPing値も重要。最低でも50ms以下、動きが激しいゲームなら20ms以下が理想的といえるでしょう。ゲームをプレイしながらライブ配信する場合は、上りの速度も要チェック。上り30Mbps、Ping値30ms以下が目安です。

速度テストの結果、想定より通信速度が遅かった際に、試してもらいたい6つの対策を紹介します。

ブロードバンドルーターやモデム（回線終端装置）は長時間使用していると、ログの蓄積による処理能力の低下や、熱による動作不良といった問題が発生することも。電源スイッチをON/OFFしたり、電源コンセントを抜き差ししたりして再起動するだけで、通信速度が改善することがあります。

通信機器を再起動するときは、①ブロードバンドルーター②モデムの順番で電源を落としましょう。電源を入れるときは、その逆の順番となります。また、電源コンセントを抜き差しするときは、抜いてから10秒ほど待って差し直すようにしてください。

パソコンやスマートフォン、ゲーム機といった端末も、通信機器と同じように、長時間使用するとシステムの不具合や熱によって動作不良を起こしがち。端末自体を再起動すれば、不具合の原因がリセットされて通信速度が改善する可能性があります。

パソコンでの書類作成中やゲーム機でのプレイ中など、何か作業をしていた場合は、再起動の前に、データの保存を忘れないようにしましょう。

無線LANはケーブルを使わずにインターネットに接続できるため便利ですが、有線LANに比べるとどうしても通信が不安定です。有線LAN接続ができる端末の場合、有線に切り替えることで通信速度が安定するケースもあります。

ただし、使用しているインターネット回線とLANケーブルの規格が合っていないと、本来の通信速度を発揮できません。LANケーブルの規格が古い場合は買い替えも検討しましょう。

無線LANを使っている場合、Wi-Fiルーターの電波が届きにくい状態にあると、通信速度に悪影響が生じます。Wi-Fiルーターと端末の間に障害物があったり、Wi-Fiルーターの位置が遠かったりする場合、設置場所を変えるだけで通信速度が改善することもあるので試してみてください。

電子レンジやテレビなどの家電や、ほかのWi-Fiルーターが近くにあると、電波干渉によって通信速度が遅くなるケースもあるので注意が必要です。

1台のWi-Fiルーターに、パソコンやスマートフォン、ゲーム機など、たくさんの端末を同時に接続していると、通信速度が不安定になるケースもあります。

一般的にWi-Fiルーターには最大接続台数があり、それを超えて接続していると、通信速度が半減することも。使っていない端末の無線接続を切ったり、電源を切ったりして、接続台数を減らすことで速度が改善する可能性があります。

上記の対策で改善しない場合、ほかの回線に乗り換えるというのも一案です。
同じ光回線でも、そもそも利用者数が多くパンクしていたり、接続方式が古かったりすると、十分な通信速度が出ません。

光回線を選ぶときは、料金やオプションだけでなく、通信速度をチェックしましょう。前述の通り、パンフレットなどに掲載されている最大速度は理論上の数値なので、平均速度（実測値）をチェックすることが大切。平均速度がインターネットの快適性を左右するといっても過言ではありません。

※「Wi-Fi」はWi-Fi Allianceの登録商標です。
※Wi-Fi通信を行うには、Wi-Fi対応の機器が必要です。

「コミュファ光」の10ギガメニューなら、上り・下りともに最大10Gbpsの超高速通信を実現。平均値（実測値）でも東海地方最速の光回線です。オンラインゲームが快適に楽しめる「ゲーミングカスタム」を追加できる点も魅力のひとつ。コミュファ光で通信速度を気にせず、快適なインターネットライフを始めませんか？

※愛知県、岐阜県、三重県、静岡県での個人宅向けFTTHサービスの上り/下り速度で速度一位タイであり、10ギガホームメニューが対象です。（2023年3月付け株式会社シード・プランニングの調査に基づく）

「ゲーミングカスタム」とは、その名の通りゲーマー向けにカスタマイズされた光回線のこと。コミュファ光10ギガメニュー限定のオプションサービスです。

「ファストコネクトオプション」で、コミュファネットワーク内の通信を優先的に使用できるため、最高のパフォーマンスを発揮。回線が混み合う時間帯でも遅延を抑えられるため、快適なゲームプレイを実現できます。

もちろん、動画視聴や大容量ダウンロードにも実力を発揮するので、オンラインゲーム以外を楽しみたい人にもおすすめです。